ボランティアの榎本です。
8月は面会制限の兼合いでボランティアに伺えませんでしたが、
日々の生活のふとした瞬間に、患者さんのお顔や何気ない会話が
思い出されます。
ご自分の生い立ちを沢山話してくださる患者さんのことです。
ある時を境に、私のことを若い頃のお友達と重ねて会話される
ようになりました。
その日もゆかりのある下町のことを話され、「また一緒に浅草に
行きたいね」とおっしゃりました。「お祭りの季節ですものね!!」
とお答えすると、「でも今、よそ行きの服がないのよ」と
少し寂しそうな表情をされます。
「大丈夫です、◯◯さんのその素敵な笑顔があればそれだけで
充分ですよ!!」そうお伝えすると、両手の平を頬に当てて、
「そうかしら〜!!」と、弾けるような笑顔を見せてくださいました。
お会い出来ない期間が伸びるほど、私にとって皆さまと過ごす時間が
どれほど大切なものなのかを思い知らされ、胸がキュッとします。
「皆さん、どうしているだろう・・・」
今日もまた、願っています。
皆さんにお会い出来る日が、早く来ますように、と。