ボランティアの榎本です。
年末年始を迎える頃になると、
「一年があっという間だった」と話題にされる患者さまが
増えていきます。わたし自身、年齢を重ねるごとに
一年の経つスピードが早くなっているように感じます。

高校生の頃、「僕も昨日まで高校生だったはずなのに、
あっという間にこんなにおじさんになってしまいました!」と
先生が力説され、当時はあまりピンと来なかったの
ですが、今ではその言葉の意味が身に染みてわかります。
時々不思議な感覚に陥るのです。
目の前の患者さまの殆どは、わたしの倍以上の年月を
歩んでこられた方々です。アラフォーのわたしでさえ、
振り返れば様々なことがあったなぁと感じるのに・・・
その倍を生きるというのは、一体どれだけの重み
なのだろうかと・・・
ある患者さまに聞いてみました。
「あっという間だよ、悪い事は全部忘れた!」
と、ビッグスマイルで繰り返しおっしゃいました。
短い言葉ですが、長く生きてこられたからこその
含蓄と説得力です。
明日のことは、また明日、
生きればいい。
【沈黙 遠藤周作】
新しい年を迎えました。
今年も多くの出会いに恵まれることを祈りながら
稿を閉じます。



