千葉県八千代市勝田台の医療・健診・入院・療養・透析・介護なら、ISO取得のセントマーガレット病院

 中文
  • 文字サイズ
Page Top
billboard_FrontLayer

外来のご案内・整形外科

変形性股関節症の特徴と治療について

変形性股関節症は関節軟骨の摩耗、関節近傍の骨の変形、破壊により、股関節痛や運動障害をきたす股関節疾患です。変形性股関節症は変形の程度によって前股関節症、初期、進行期、末期に4段階に分類され、各段階の症状も治療方法も異なります。

当院では人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty: THA)の適応のある方に、全例仰臥位前方進入法(Direct Anterior Approach:DAA)にて最小侵襲手術(minimally invasive surgery:MIS)を実施しております。
この手術法は、筋腱非切離進入法のため従来法と比較し、「傷口が小さい」だけではなく、「術直後の痛みが少ない」、「術後の脱臼率が低い」、「術後の姿勢や動作の制限がほとんどない」、「手術時間の短縮」、「出血量の軽減」、「早期回復」の特徴があります。


 

症状別治療方法

前股関節症

変形性股関節症の第一段階で、関節軟骨はまだ摩耗していないので症状がほとんどありません。症状があっても長時間歩行した後に脚がだるい、疲れやすい程度です。


初期股関節症

変形性股関節症の初期階段では、立ち上がりや歩き初めに足の付け根に違和感、軽度の痛みを感じます。また、お尻、腰、大腿部、膝に痛みを感じる場合もあります。

手術適応のない方(前・初期・進行期)に保存治療を行っております。

当院ではエコーガイド下、股関節に月1回ヒアルロン酸(ジョイクル)注射を行い、痛みを緩和する治療を実施しております。エコーガイド下であるため、正確に薬剤を関節内に注入することが可能となり、従来の透視下注射のような被曝のリスクもありません。
また、運動療法により筋力の増強、バランスや姿勢の改善、適正な体重の維持、生活指導などを行います。

進行期股関節症

変形が進行すると痛みが強くなったり、関節も動きにくくなったりします。歩行、靴下着脱、足の爪切りなどを行うことが難しくなり、日常生活や仕事に支障を来すようになります。


末期股関節症

変形股関節症が末期に進行すると、強い痛みを感じるようになり、股関節がさらに硬くなり、臀部、大腿部の筋力が低下し、左右の脚の長さが違ってきて歩行困難になります。

手術適応のある方(進行期・末期)に人工股関節置換術を行っております。

人工股関節置換術とは関節の痛んでいる部分を取り除いて、人工の股関節に置き換える手術です。人工股関節はソケット、ライナー、ヘッド、ステムの四つのパーツで構成されています。
ソケットは臼蓋側に設置し、ステムは大腿骨側に設置し、素材は主にチタン合金が使用されております。ライナーは超高分子量ポリエチレン製、ヘッドは多くの場合セラミック製であり、関節面に使われています。
また、大腿骨頚部骨折で人工骨頭置換術の適応のある方にも全例仰臥位前方進入法にて最小侵襲手術を実施しております。


 


  術前(写真:左)・ 術後(写真:右)


合併症について

感染、深部静脈血栓症、肺塞栓、骨折、出血、人工関節摩耗などがあります。
当院では手術前後に詳細な検査、リハビリテーション加療、投薬などを用い合併症発生を十分に予防しております。万が一、合併症が起こった場合、最善の対応方法を徹底し治療を行います。


術後のリハビリテーション

人工股関節置換術翌日から歩行練習を開始し、2日目から杖歩行、3日目から階段昇降訓練、4日から靴下着脱練習を行います。
同時に筋力トレーニング、関節可動域訓練、日常生活動作訓練も行います。また、患者様個人の生活に合わせて自宅退院の後に困ることがないように必要な生活動作練習を行います。
術後1週間程度で退院可能な場合もありますが、入院中にしっかりリハビリし、術後2週間前後での退院をお勧めしています。


    

    

退院後の生活

退院後は身体機能や生活動作を維持、向上させるため、必要に応じて外来リハビリテーションを継続する場合もあります。


お問い合わせ

変形性股関節症に対する治療・検査のお問い合わせは、「整形外科」まで お気軽にご連絡ください。

セントマーガレット病院(代表)
TEL:047-485-5111(代)
FAX:047-484-1119



医師の紹介

李 向鋒(り こうほう)

Kouhou Ri

専門分野

整形外科全般

人工股関節

人工膝関節

専門医・認定医

日本整形外科学会専門医

日本整形外科学会認定リウマチ医

日本整形外科学会認定リハビリテーション医

出身大学・卒業年度

東京医科歯科大学 大学院

コメント

膝、股関節が専門ですが、整形外科の疾患でお困りであれば、お気軽にご相談ください。
一人一人に合った最適な治療法で誠心誠意対応いたします。